ハートライフ病院は沖縄本島の中南部、太平洋に面した中城村と西原町の境界に位置し、地域医療の中核を担う急性期病院です。
当院では、2016年7月よりドクターカー(救急車型)を運用開始し、2019年4月からはラピッドカーを追加し2台体制での運行を行っています。現在は平日8:30~17:00の間、東部・中北・島尻・宜野湾各消防本部と連携し、病院前救急医療に積極的に取り組んでいます。
年に数回、各消防本部と連携訓練を行い、現場でのスムーズな連携とチームワークの向上に努めています。訓練では、実際の救急現場を想定したシミュレーションを通して、ドクターカーと救急隊だけでなく、救助隊や指揮隊などの消防組織との垣根を越えた連携強化を図っています。
また患者搬送機能を持つ救急車型ドクターカーで転院搬送も各種行っています。
① 近隣の診療所や連携している高齢者施設からの緊急搬送
② 初療後、専門的治療を必要とする診療科(心臓血管外科等)のある高次医療機関への搬送
③ 初療後の救急連携搬送、療養型病床、施設、ご自宅への搬送
これらを通じて、患者様やご家族にとって「つなぐ医療」「支える医療」の一翼を担う存在となることを目指しています。
ドクターカー同乗スタッフ:
医師:救急科専門医 1名+救急科研修医 1名
看護師:グラウンドナース 1名+グラウンドナース候補者1名
救急救命士:1名
車種:
トヨタ ハイエース(救急車型)
三菱 アウトランダ-(ラピッドカー)
携行資器材・PPE:
メインバッグ:気道確保器具、BVM、骨髄路・静脈路確保器具、携帯型エコー
外傷バッグ:胸腔ドレーン、ターニケット、ネックカラーなど
薬剤バッグ:緊急薬剤
PPE:ユニフォーム(長袖)、ベスト、安全靴、キャップ(外傷現場等必要時はヘルメット)
ハートライフ病院は今後も、地域の皆さまに迅速かつ安心できる救急医療の提供を目指し、ドクターカーによる病院前医療の質をさらに高めてまいります。医療機関・消防機関・地域社会が一体となり、「命を守る連携体制」の強化に努めてまいります。